やまさんのお気楽雑記帳 【孤高の人編】
色々な事柄を記事にする「雑記帳」です。 話題は二転三転。 皆様宜しくお願いします。
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やまさん

Author:やまさん
ライブドアブログより引っ越してきました。

趣味は、キャンプやバイクツーリング、読書、インターネット、ゲーム等。
現在独身の♂。ホテルマンやってます。
誕生日は2月22日(ここ重要)
「ブログもプロレス」をモットーに楽しんでもらえるブログ作りを心がけてます。
どうぞ皆様御贔屓に。

前ブログ「やまさんのお気楽日記」
http://blog.livedoor.jp/yamasann0940/


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続・冬の思い出2
カテゴリ“探偵物語”の前回の記事「続・冬の思い出」の続きです。

前回ラスト部分・・・
「本人来ました」

自宅のドアノブにかかった紙袋を取る。
エレベーターに移動する途中、何か読んでいるように立ち止まり下を向いている。
依頼者が手紙を書いていたようだ。
本人が再び歩き出し、車に乗り込んだ。
同僚にでも頼んだのか、車には他に3人ほど乗っている。
本人は助手席。
車のナンバーをメモしたりしつつ尾行続行。



本人が乗車したのは、どうやら会社の仲間が運転する車らしい。
車はやがて博多駅前で停車。
本人のみが降車し、車はそのまま走り出した。
私もH先輩の車から降りて、本人の尾行を開始・・・・

『あらら!!』
本人はJRに乗り換える為に車から降りたのではなかった。
タクシー乗り場に向かうでもなく、たまたま走ってきた空車のタクシーを捕まえ乗車し、走り去っていく。
慌てる私。
ソレというのも、こういう事態に備え待機しているべきH先輩(しかも前もって打ち合わせで、そう確認していた)が油断しきって、車から降り自販機で缶コーヒー等購入していた。
運が悪い事にタクシーも捕まらなかった。

事態にやっと気付いたH先輩が到着した時には、既に本人を乗せたタクシーは遠く過ぎ去った後だった。

「何やってるんですか!!ちゃんと後ろにいる手筈になってたでしょう!」
つい感情的になってしまった私に、H先輩もただ謝るしかなかった。

「すみません、失尾しました」
失尾とは、調査対象を見失う事=尾行失敗である。
そうM主任に報告せざるを得なかった。

「尾行失敗」の報は、営業から依頼人にも伝えられた。
改めて調査をする事を依頼人に伝え、その日の調査は終了した。


二日後、今度はM主任と組んだ。
本人の勤務先である「○○○○○貿易」のビル出口から尾行開始。
この日もとんでもなく寒かったが、前回とは違い、今回は本人の顔も身体的特徴も解っている。寒いが気は楽だった。

やがて終業時間となったらしく、ビルから大勢の社員が出てくる。
その中に本人もいた。一人で歩いている。
私とM主任の尾行開始。
一緒に尾行はしているが、私とM主任は一緒に連れ立って歩いてはいない。
距離をおき、いざという時にはすぐに交代できるように、無関係を装っている。
どうやら、本人が同棲中の彼女宅は近い様だ。
JRも、バスも、タクシーも使う様子が無い。ただ黙々と歩いている。

やがて本人は、住宅地にと入っていく。
辺りは既に暗くなっており、街灯だけが頼りとなった。
本人に気付かれないように距離を開け、見失わないように、離れすぎないように、微妙な距離を保ちつつ尾行を続ける。
時には道路右側を、時には左側を歩く。
怪しまれないように、小道具としてコンビニ袋を手にした。
(付近の住人だと思ってくれる、便利な小道具)
本人は尾行に全く気付いていない。後ろも振り返らず、まっすぐに歩いている。

やがて本人が、曲がり角を曲がった。
一瞬視界から本人が消える。
私も、M主任も足音を立てない程度に小走りで、スピードを上げる。
同じ角を曲がる。

いなかった。

一瞬「バレたか!」と思ったが、そんな筈は無い。
私もM主任も、曲がり角すぐ横に入り口が有る一軒の2階建てアパートに視線が釘付けになっていた。
「ここですかね」
私の言葉(小声)に主任がうなづきつつ答えた。
「多分そうやろうと思う・・・」

しかし、それは単なる推測でしかなかった。
2階建てのアパートは6部屋程度。
間違いなくココなのか。そしてココであるならどの部屋なのか。
依頼者に報告するなら、その裏づけが必要だった。

2度目の調査も、惜しいところで結果を出す事が出来なかった。

私は残念ながら、翌日から別件の調査が入っていた。
この調査はM主任に引継ぎ、私はこの調査から一旦、手を引く事になった。


以下、次回に続く。