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怖かった事
カテゴリ: 探偵物語
妙に怖かった事。

探偵時代、ある失敗をやりました。
尾行がバレて、最終的に警察官に警察署に連行されました。
ボディーチェックを受けた後、取調室に連れて行かれました。

何故か、壁に結構な量の血痕がありました。

拭いた後も無く、意識的にそのままに残されているようでした。

「吐け!ゴルァァァアアアア!!!!!」

と壁に頭をガンガンされるのかと、心配はしませんでした。

最終的には無罪放免の上、調査相手が叱られてました。

「調べられるような事しとる、あんたが悪い!!」

聞こえました。
笑いましたw

それだけです。


Edit / 2007.03.18 / Comment: 0 / TrackBack: 2 / PageTop↑
続・冬の思い出3
カテゴリ: 探偵物語
前回の記事「続・冬の思い出2」の続きです。

前回の記事の後半で書いたように、私は別件の調査の為に福岡から離れなければならず、この調査をM主任に引き継ぎました。
今回の記事は、私ではなくM主任の調査内容です。


私から本件の調査を引き継いだM主任。
その日は朝から、被調査人(以後、本人と称す)が入っていったと思しきアパートの前で張り込み開始。
この日は日曜日で、本人も仕事はお休み。
このアパートに入っていったのかどうかは確認が取れていない為、周囲の道路にも注意しつつの張り込み。

しかしながら、主任には「このアパート」という自信があった。
このアパートの各世帯のドアには、既に「仕掛け」を施してある。
ドアが開けば一目瞭然の仕掛けである。

やがて9時頃、アパートから本人が若い女性と連れ立って歩いて出てきた。
怪しまれないように注意しながら、アパート内に一度入り「仕掛け」を確認。二人が出てきた部屋も特定できたので、尾行を開始。

この二人、この後は近くにある遊園地で二人きりのデートだった。
二人のデートは、主任のカメラの中にどんどん納まっていく。

この相手女性の部屋が割れたので、後は早い。

どういう調査方法を使うのか知りたい人は多いだろうが、ここでその方法を書き込むわけにはいかない。
ともかく、相手女性の名前、年齢、生年月日、出身地、家族構成、電話番号、勤務先(彼女は本人と同じ会社に勤務していた)・・・
調査の結果判明した女性の情報と、この日の遊園地デートの内容、そしてその証拠写真。
いわゆる調査報告書をまとめて、依頼者の元に営業が向かった。


「数日前に夫(本人)から連絡があったんです」
と依頼者。
それによると・・・・
「最近、彼女(相手女性)とうまくいってないんだ。喧嘩も絶えないし、近々そっちに帰るから」
と言っていたらしい。

しかし、調査報告書の内容・・・それにもまして、証拠写真に写る本人の満面の笑顔・・・。
一時は夫の言葉を信じたのだろう。しかし真実は残酷だったかもしれない。

「もういいです。ふんぎりがつきました。夫は彼女にあげます」
と依頼者。
その隣の部屋ではまだ幼い二人の子供が、仲良く昨晩の夕食の残りのカレーを美味しそうに、仲良く食べていたそうな。
(個人的に・・・当時、この光景を伝え聞いた私は、かなり切なくなったのを今でも覚えている)
「まだ若いんだし、頑張って出直してね」
そんな言葉しか、営業もかける事が出来なかった。


「まぁ、あれだけの美人だし、すぐにいい男が見つかるわよ」
と営業。
「なんなら俺が、あの母子3人とも面倒見る」
と私。
「あんた、給料安いから無理(笑)」

そうね。わかっちゃいたけどね。
他人から言われると、ちょっとムカつくね。

あの母子3人、幸せに暮らしてるといいなぁ。


Edit / 2007.01.26 / Comment: 0 / TrackBack: 0 / PageTop↑
続・冬の思い出2
カテゴリ: 探偵物語
カテゴリ“探偵物語”の前回の記事「続・冬の思い出」の続きです。

前回ラスト部分・・・
「本人来ました」

自宅のドアノブにかかった紙袋を取る。
エレベーターに移動する途中、何か読んでいるように立ち止まり下を向いている。
依頼者が手紙を書いていたようだ。
本人が再び歩き出し、車に乗り込んだ。
同僚にでも頼んだのか、車には他に3人ほど乗っている。
本人は助手席。
車のナンバーをメモしたりしつつ尾行続行。



本人が乗車したのは、どうやら会社の仲間が運転する車らしい。
車はやがて博多駅前で停車。
本人のみが降車し、車はそのまま走り出した。
私もH先輩の車から降りて、本人の尾行を開始・・・・

『あらら!!』
本人はJRに乗り換える為に車から降りたのではなかった。
タクシー乗り場に向かうでもなく、たまたま走ってきた空車のタクシーを捕まえ乗車し、走り去っていく。
慌てる私。
ソレというのも、こういう事態に備え待機しているべきH先輩(しかも前もって打ち合わせで、そう確認していた)が油断しきって、車から降り自販機で缶コーヒー等購入していた。
運が悪い事にタクシーも捕まらなかった。

事態にやっと気付いたH先輩が到着した時には、既に本人を乗せたタクシーは遠く過ぎ去った後だった。

「何やってるんですか!!ちゃんと後ろにいる手筈になってたでしょう!」
つい感情的になってしまった私に、H先輩もただ謝るしかなかった。

「すみません、失尾しました」
失尾とは、調査対象を見失う事=尾行失敗である。
そうM主任に報告せざるを得なかった。

「尾行失敗」の報は、営業から依頼人にも伝えられた。
改めて調査をする事を依頼人に伝え、その日の調査は終了した。


二日後、今度はM主任と組んだ。
本人の勤務先である「○○○○○貿易」のビル出口から尾行開始。
この日もとんでもなく寒かったが、前回とは違い、今回は本人の顔も身体的特徴も解っている。寒いが気は楽だった。

やがて終業時間となったらしく、ビルから大勢の社員が出てくる。
その中に本人もいた。一人で歩いている。
私とM主任の尾行開始。
一緒に尾行はしているが、私とM主任は一緒に連れ立って歩いてはいない。
距離をおき、いざという時にはすぐに交代できるように、無関係を装っている。
どうやら、本人が同棲中の彼女宅は近い様だ。
JRも、バスも、タクシーも使う様子が無い。ただ黙々と歩いている。

やがて本人は、住宅地にと入っていく。
辺りは既に暗くなっており、街灯だけが頼りとなった。
本人に気付かれないように距離を開け、見失わないように、離れすぎないように、微妙な距離を保ちつつ尾行を続ける。
時には道路右側を、時には左側を歩く。
怪しまれないように、小道具としてコンビニ袋を手にした。
(付近の住人だと思ってくれる、便利な小道具)
本人は尾行に全く気付いていない。後ろも振り返らず、まっすぐに歩いている。

やがて本人が、曲がり角を曲がった。
一瞬視界から本人が消える。
私も、M主任も足音を立てない程度に小走りで、スピードを上げる。
同じ角を曲がる。

いなかった。

一瞬「バレたか!」と思ったが、そんな筈は無い。
私もM主任も、曲がり角すぐ横に入り口が有る一軒の2階建てアパートに視線が釘付けになっていた。
「ここですかね」
私の言葉(小声)に主任がうなづきつつ答えた。
「多分そうやろうと思う・・・」

しかし、それは単なる推測でしかなかった。
2階建てのアパートは6部屋程度。
間違いなくココなのか。そしてココであるならどの部屋なのか。
依頼者に報告するなら、その裏づけが必要だった。

2度目の調査も、惜しいところで結果を出す事が出来なかった。

私は残念ながら、翌日から別件の調査が入っていた。
この調査はM主任に引継ぎ、私はこの調査から一旦、手を引く事になった。


以下、次回に続く。


Edit / 2007.01.15 / Comment: 0 / TrackBack: 0 / PageTop↑
続・冬の思い出
カテゴリ: 探偵物語
前回の「冬の思い出」は、冬の張り込みの辛さを綴ったもの。

今回の投稿はその記事で触れた、「事件」のお話。

上記の記事でも触れたように、被調査人はオ○○○○貿易に勤める会社員。
なかなか有能らしく、営業成績も上々で係長だか課長だかに若くしてなっていたと記憶している。

最初の調査は記事にも書いたように失敗(つーか、誰があの条件で成功できる?)
後日、営業の人間と依頼人宅へ行き、依頼者(被調査人の妻)と会い直接状況を聴く事になった。

当日、営業の人間と依頼者卓へ。
コレって実は異例な事。
調査員と依頼人が顔を合わせる事はまず無い。

で、依頼者に会う・・・・


すげぇ美人

俺が大好きな仲間由紀恵。
この二人を目の前にしたとして「さぁどっち?」と言われたら・・・
正直迷う。さんざん迷う。
それほどの美人。
現在でも、今までリアルで会った美人度はぶっちぎりのトップ。
その美人さんがなんとショートパンツ姿。スラリと長く綺麗な生脚。
『寒くない?』
そう思いつつも、脚フェチの私は
『やった!ラッキー!!』
状態。これほどの美人の生美脚にお目にかかれるなんてまず無い。

依頼者と被調査人(以後、Aと称す)の間には二人の子供がいる。
幼稚園児の長女(母似でめっちゃ可愛い)と入園前の長男。
この二人の子供も家にいた。

「ママに似て美人だねー」
と長女に言うと
「ママ似じゃないもん!パパ似だもん!!」
余計な事言わなきゃ良かった。
ママすげぇ切なそうな顔してる。自分の軽口を激しく後悔。

子供達は同じ部屋でジュースとおやつを食べている。
小さくて話の内容は分らないだろうけれど、子供に聞かせる話ではないな・・・そうは思ったが依頼者が話を始めた。


「突然、彼女が出来たと聞かされました」
と依頼人。内心驚く私。正直なヤツだ。

話によると・・・
本人は既に3日程前から“彼女”の家で寝泊りしていると言う。
「しばらく帰ってこないから」
と言い残し家を出たそうだ。その本人から今日電話が有り・・・
「着替えを取りに帰ってくるから紙袋にでも入れて夕方にドアノブにでも引っ掛けておいてくれ」
との事。
依頼の内容はこう。

本人を尾行して、現在寝泊りしている“彼女”の住所を突き止めて欲しい。

簡単な仕事の筈だった。
依頼は成立。
依頼者から本人の写真を預かり、依頼社宅を出る。

事務所に戻り作戦会議。
当日、調査が入っておらず待機状態だった先輩調査員Hさんと協力しあう事になった。

夕方も迫り、Hさんの車で依頼者宅に移動。
依頼者の自宅はマンションで、3階にある。
マンションの向かい側は空き地で、マンション全てが見渡せた。絶好の張り込み場所である。そこに二人で張り込む。
まずは入り口からマンション内に入っていく人間全てをチェック。
本人が取りに来るとは限らない。女性も含めた全ての人間が監視対象。

やがて依頼社宅のドアが開くのを確認。
本人の頼み通りに、紙袋をドアノブにかけたようだ。

それからしばらくして、一台の車が入り口付近に停まった。
中から出てきた一人の男がエレベーターに乗り、3階で降りた。
望遠レンズをつけたカメラで確認する。

「本人来ました」

自宅のドアノブにかかった紙袋を取る。
エレベーターに移動する途中、何か読んでいるように立ち止まり下を向いている。
依頼者が手紙を書いていたようだ。
本人が再び歩き出し、車に乗り込んだ。
同僚にでも頼んだのか、車には他に3人ほど乗っている。
本人は助手席。
車のナンバーをメモしたりしつつ尾行続行。


以下、次回に続く。


Edit / 2006.12.07 / Comment: 0 / TrackBack: 0 / PageTop↑
探偵裏話
カテゴリ: 探偵物語
2度続けての「探偵物語」です。

今日はいつものような、実際に行なった調査内容の紹介ではなく、依頼の“受件”~実際の調査~終了までの流れに触れてみたいと思います。

私が所属した興信所の福岡事務所を例にとりますと・・・・
私達調査員が詰める「調査事務所」と、依頼者と会い“商談”する「営業事務所」とに分かれています。
二つの事務所は、同じビル内にありますが、フロアが別になっています。
これは、依頼者と調査員が顔を合わせないようにする事と、調査員と営業の馴れ合いを防ぐ為のもの。

営業事務所には依頼者が来た時の為の応接セット、六法全書、電話、コピー、FAXがあります。
一方、調査事務所には・・・・
電話、コピー、FAX、調査報告書作成の為のワープロ(調査員の人数分)、九州と山口県全域のタウンページおよびハローページ、ゼンリンの住宅地図があります。

依頼人はほぼ、まずは電話で相談してきます。
電話を受けた営業(女性)は、相談者の住む地域(もちろん他県もあり)まで行き、最寄のホテルのロビー等で面会し、相談内容を伺います(もちろん、この段階では無料)
正式に依頼となった段階で調査費用、調査日などの話に入ります。

皆さんの最も興味があるであろう調査費用・・・・
まぁ薄々お気付きでしょうが、たしかに御世辞にも「安い!」とは言えません。
一番多い浮気調査の場合・・・
例えば被調査人が車を使って移動するケースは、比較的調査もしやすいケースなんですが・・・
それでも一日、約15万円。『約』と表現したのには訳がある。
実はこの業界『定価』がない。
交渉次第で安くもなりますので、依頼の際は頑張って交渉してください(苦笑)
そしてこの金額は「必要経費」も含んでます。
写真、燃料代、調査員の宿泊費も全て含みます。
極端に言えば、調査員が使用したガソリン代が15万円を超えたとしても追加料金を請求する事はありません。
又、調査員が尾行に失敗したときなども、後日、改めて依頼者から指定された日に再調査を無料で実施。
被調査人の浮気が確認されようがされまいが、無事に調査をやりとげるまでこの金額で調査します。

そして例えば1週間の調査でも、15万円×7日・・・ではなく、50万円だったり150万だったりもするのです。

さて、そうした依頼を受けた営業は「調査依頼書」を正式に書き起こし
、調査事務所に廻します(依頼書には依頼金額は記されてません。金額によって調査員が“差別”しないようにする為です)
調査責任者のM主任が、その受件地域によって担当を振り分けます(もちろん適正も見るのですが)
依頼書を受け取った調査員は、まずは被調査人の住所や勤務先周辺の地図を住宅地図から探し、コピー。
続いて顔写真や身体的特徴、使用車両の確認と同時に記憶するよう努めます。
そして必要な調査機材の準備。(詳細は書けません。悪しからず)

基本的に、調査日前日に「現場」へ行き、住居・勤務先などの現地確認と、張り込み場所の選定をします。

調査中の出来事は、今までの記事・・・
やまさんのお気楽日記 カテゴリ「探偵物語」
やまさんのお気楽雑記帳 カテゴリ「探偵物語」
を御覧頂くとして・・・・

無事調査を終えると、事務所に戻ると必要経費の精算。
そして証拠写真の現像(最寄の写真屋に依頼)と並行して、調査報告書の作成。

完成した報告書は営業に廻り、営業から依頼者に手渡し、もしくは郵送されてようやく一件落着となります。

次回からは普通の「探偵物語」に戻しますね。


Edit / 2006.12.01 / Comment: 2 / TrackBack: 0 / PageTop↑
冬の思い出
カテゴリ: 探偵物語
どんどん寒さが増していきますね。
皆様、風邪などひいてませんか?

さて、私が探偵をやっていたのは、もう皆様ご存知でしょう?

その頃嫌いだったのは夏です。
ホント夏の張り込みは大変でした。
エンジンを切り、当然クーラーも消し・・・
そんなサウナ以上の車内での張り込みは、ある意味命がけでした。

しかし冬は冬で大変。
車内の張り込みはそう苦になりません。
着込めばいいし、足元は毛布でもかけておけば大丈夫。
しかし、屋外での張り込みだとそうはいかない。

ある冬の日・・・その日は風も強く、気温もその冬で1,2を争うくらいの冷え込みを記録した日。
その日は珍しく調査が入っておらず、全調査員3人が事務所に詰めてました。
調査報告書を作成する者。
次の調査に備え、住宅地図をコピーしたり準備にいそしむ者。
それぞれが談笑しながら、それぞれの時間を過ごしてました。

そこに“営業”から一本の電話が入る。
一件仕事が入ったという。それも今からすぐに。
“現場”はすぐ近くだった。
仕事の内容は“浮気調査”で、仕事を終えて勤務先から出てくる男を尾行し、その行き先(女と暮らしている住居)を確認する事。
白羽の矢が当たったのは私。
なにしろこの寒さ。誰も行きたがらない。
となれば一番下っ端の私が行くのは至極当然の流れ。

苦笑いしつつ立ち上がる私。
「で、そいつの写真は?」
と主任に訊く。
「無いらしか」(無いらしい)
「は?」
「無いんだって(笑)」
「いや、笑い事じゃないでしょ?それともその会社、そいつ一人だけなんですか?」
「いやオ○○○○貿易だって」
「めちゃくちゃ多いじゃないですか!!」
「多いね」
「どうやって探すんです!?」
「身長が165センチで痩せ型らしい」
「そんなの掃いて捨てるくらいいるでしょ!」

何を言っても無駄だった。
その40分後には、私は件の会社の玄関前にいた。

とにかく寒い。
冷たくて強い風邪のせいで、息すら出来ない時がある。
案の定、条件に合うヤツがうじゃうじゃ出てくる。

分るわけねぇだろ!

いつまでも突っ立ってたってこの仕事終わらない。
なんの根拠も無く一人の男に目をつけ、尾行することにした。
とにかく動きたかったのである。

20分ほどつけまわした頃、主任から電話が入る。
「どがんね」(どう?)
「どがんもこがんも無いですよ。分るわけないでしょ?とりあえず今一人尾行中ですけど」
不機嫌さを隠すつもりもなくストレートにぶつける。
「まぁそうよね。とりあえずやったっていう事実が欲しかっただけやけんが。もうよかよ、戻ってきんしゃい」

事務所に戻って、営業事務所に行き(調査事務所とは同じビル内にはあるが別室)猛抗議したのは言うまでも無い。

まぁ後日、この一件に関しては主任と協力して無事解決しました。
もちろんその時は写真を依頼者より預かってですが。
実はこの依頼、切ないエピソードがありまして・・・
また後日、記事にしたいと思います。


Edit / 2006.11.30 / Comment: 5 / TrackBack: 0 / PageTop↑
不倫の相手は・・・3(最終回)
カテゴリ: 探偵物語
不倫の相手は・・・2の続き。

懇親会当日の深夜。
2日間行動を共にしたH先輩と別れ、調査最終日を迎えた。
最終日の今日は、俺一人での行動となる。

朝7時に起床。
お決まりの車中泊だった。
B男が宿泊しているホテルの、入り口が見える場所に移動して張り込み開始。
この場所からはB男の使用車両も見える。
張り込みには絶好のポイント。
コンビニで買った、おにぎりとお茶で車内での朝食を摂りつつB男を待つ。

9時過ぎにようやくB男が出てくる。
一人だ。
車に乗り込み、駐車場を出て行く。
頭の中でゆっくり数を数える。
“1・2・3・4”
ゆっくりと車を出し、尾行開始。

予測はしていたがB男の車は、自宅があるS市とは逆の方向に向かっている。
10分程走った後、彼が車を停めた場所。
そこは昨日、彼が謎の女(居酒屋の女)と接触した喫茶店の駐車場。
“あの女がお相手か?”
昨日確認した、居酒屋女の車が停まっているか軽めに確認したが無さそうだ。
B男は既に店内。
一人でテーブルに座りタバコをふかしている。
しかし、腕時計を気にしている様子から誰かを待っているのは、ほぼ間違いない。

ほどなくして、一人の女がB男のテーブルに座った。
しかし、こちら側に背を向けている為、顔の確認が出来ない。
顔を確認したいが我慢する。
無理をして、ここで調査がバレては苦労が水の泡である。
現時点で報告書に書ける事、そして証拠写真は「二人の女と接触して一緒に食事した」という事だけだ。
少し待てば、二人は食事を済ませ出てくる。
そこでまずは一枚写真を撮ればいい。
店内の写真は既に数枚撮影済み。
証拠写真が少しづつだが確実に貯まっていく。

1時間後、二人が出てきた。
私は目が悪いので肉眼ではよく見えない。
撮影がてら、カメラの望遠レンズ越しに二人を確認する。

“A子じゃん!!”

ファインダーの中に現れたのは間違いなくA子だった
依頼者が最初に名前をあげ、その後自らが可能性を否定したA子だった。

A子は自分の車でやってきていた。
一度自分の車に戻り、車内からバッグを取り出してB男の助手席に。
その瞬間もシャッターを押し続ける。

ここからが探偵の勝負時。気張れ俺。

自らを鼓舞し、慎重且つ大胆に尾行再開。

そして車は・・・
5分ほど走った後、Y市内にある川沿いのラブホテルに入った。
二人が部屋に入る頃を見計らって、俺自身も敷地内に。
ホテル駐車場に停まっている証拠写真を撮影する。
ホテルの一部やナンバー隠しの小道具をファインダーに収め、ナンバーが写るようにまた撮影。
言い逃れが出来ないように、確実に「証拠写真」を収めていく。

次に撮影すべきは、二人がホテルから出てくる写真。
川の反対側に移動し、ホテル出入り口が監視できる場所に移る。
場所も状況もこれ以上は望めない。
これで失敗すれば言い訳は出来ない。

「休憩時間」も終わる頃、車に動きがあった。
カメラを構える。
シャッターを押し続け連写する。
ファインダーに映り続ける車。
当然、車内の二人の様子もバッチリ写っている。
そして、絶対に言い逃れが出来ない写真が撮れた。

入り口横のホテルの看板、ナンバーがハッキリと写ったB男の車、それを笑顔で運転するB男と、その助手席に座っているA子。

その全てが一枚の写真に収められた。
100枚の調査報告書より、このたった一枚の写真の方がはるかに効果的なのは言うまでもない。
仮に調査報告書に間違いが多かろうが、この写真一枚だけでその報告書の内容が「真実」となってしまう位に効果がある。

この後、車は喫茶店に戻りA子は自分の車で自宅に戻った。
その途中、二人とも運転しながら携帯電話を使用していた。
切るタイミングも一緒だった事から、二人が話していたのであろう。
別れ際、二人は車内からそれぞれに向かって手を振り「バイバイ」していた。

A子の帰宅を確認後、既に遠く離れたB男を追う。
どこにも寄らなかったのか、車は自宅駐車場に駐車していた。


私はそのまま、調査事務所に戻り調査報告書を作成する。
写真も申し分ないほど鮮明に写っていた。
M主任にも、所長にも褒められた。

そこで所長に知らされたのだが・・・

実はA子の夫も、B男同様にY県の県庁職員

だった。


つまり、B男は同僚の妻と関係していた事になる。
男の風上にも置けないヤツ
男も許せないが、女もアホだ。

翌日、所長から写真付きの報告書を受け取った依頼者の怒りたるや凄まじかったらしい。

「この二人を別れさせてください!」


新たな依頼が発生した。
素行調査から「工作」に発展したのである。
「別れさせ屋に頼むまでなかろう」
と、社長(凄腕の探偵)自らが乗り出した。
手紙作戦だった。
写真数枚と、嫌味ったらしい告発の手紙が2通。
B男の勤務先である県庁の某部署、そしてA子の夫宛て。
B男は手紙を受け取った上司から呼び出されたのであろう。
帰宅するなり妻に
「お前がやらせたんだろう!!」
と烈火の如く怒鳴り散らしたという。
その気持ちも分からないではないけれど、全ては自分の蒔いた種。
自業自得である。


この仕事の大成功で、しばらく私は鼻高々でした


余談ですがこの時の写真。
証拠写真の見本として今も、興信所のアルバムに納められ後輩探偵達の教育と、依頼の相談にくる客に「こんな写真を撮りますよ」と営業に役立っているらしいです。

Edit / 2006.10.07 / Comment: 6 / TrackBack: 0 / PageTop↑
不倫の相手は・・・2
カテゴリ: 探偵物語
「不倫の相手は・・・1」の続き

A子の写真を撮影し、依頼者に報告書と共に送った。
意外な反応が返ってきた。
「どうもこの人じゃないみたい・・・」

と、なると0からの調査となる。
依頼者の話では・・・
依頼人の夫であるB男はY県の県庁職員。Y県S市の支所にて勤務しているのだが、近々Y市内のY温泉にて県庁職員の懇親会が催され、それに泊りがけで出席すると言う。
「多分、相手の女と会うはずです」
と依頼者。
懇親会自体は間違いなく行なわれるとの事だが、懇親会当日の開催前と、その翌日には女に会うチャンスがある筈だと依頼者。
我々も全くの同意見。

実を言うと・・・。
このY市のY温泉、この私自身が働き、且つ住んでいた場所。
土地勘はバッチリ。
元々Y県は、自分の調査担当地域でもあり、かつての居住区でもあるという事で私、そしてもう一人、先輩調査員のHさんの二人で調査に就いた。

そして迎えた調査の日。
前日の深夜にB男の住居に移動を済ませ、調査器具を仕掛けておいた。
懇親会当日、ずいぶん早いB男のお出かけを確認。
彼は、自分の車に乗り込み一路Y市へ。
こんなつまらない所でバレては意味が無い。
無理せず、ゆったりと尾行開始。

懇親会には早すぎる時間にY温泉に到着。
が・・・
車はそのままY温泉を通過。
「何かある!」
俄然、色めき立つ我等調査員2名。(車は2台)

B男の車が、Y市の外れにある喫茶店の駐車場に入る。
当然、我々もその後に続く。

店内でB男と女性の接触を確認。
コイツが浮気の相手?
写真を撮りながらファインダー内の女性の顔を確認する。
たしかにA子とは別人だった。
店内で続く二人の談笑。
その間、写真を取りつつ調査員2名は作戦会議。
今後の動き、二人の役割分担を確認しあう。

1時間ほど話した後、二人が店外に出てくる。
それぞれが自分の車に戻る。
なんと予想外の動きだった。
二人は全く別々の方向に!
Hさんが女の後を追う。ならば、と私はB男を追ったがすかさずHさんから電話が入る。
「やまさん、違う違う!こんな時は女を追わなきゃ!!」
“何も二人で追わなくても・・・”
と思ったが、先輩の言葉には逆らえない。
Uターンし、遠ざかるB男の車をバックミラーで確認しつつ、女を二人がかりで追う。

女が近くのスーパーマーケットに入る。
買い物の内容を確認するため、尾行開始。
豆腐やもやし、卵など多量の食材を購入した後、女が車に戻る。
買い物を済ませた女が向かった先は小さな居酒屋だった。
鍵を開けて店内に入る。どうやらココは女の店らしい。
看板に記載してある営業開始時間まで、そう余裕は無い。
仕込みの時間を考えれば、これ以上のB男との接触は無い。

慌ててB男を追う。
“ほれみろ、二手に分かれてた方が良かったじゃん”
そう思いながらB男を捜す。
B男の車をY温泉内のビジネスホテルの駐車場で発見。
このホテルは本日のB男の宿。
車内には既にB男の姿は無い。

部屋にいるのならいいが、女と接触している可能性もある。
“確認するしかないよねぇ”
意を決した私。
こんな事もあろうかと、二人ともスーツを着ている。
こういう聞き込みはHさんよりも私の方が得意。
軽くビビってるHさんを従え、フロントに向かう。
周囲に人がいないのを確認したあと、フロントに尋ねる。

私 「すみません、県庁のモンですが○○さん(B男の苗字)
  は出かけとってですか(出かけてますか)」
フロント「○○様ですか?えーと・・・」
私 「○○B男さん」
フロント「○○B男様ですね、鍵はお預かりしておりませんから
  お部屋にいらっしゃるかと思います」
私 「誰か迎えに来た?」
フロント「いえ、どなたも尋ねて来られてはいらっしゃいません」
私 「はは・・・みんなのんびりしてるなぁ・・・まぁいいか
  まだ時間あるし。俺らだけでコーヒーでも飲みに行くか」
H 「そうやね、そうしようか」

B男はまだ部屋にいて、誰との接触も無い。
それを確認してまずは一安心。
そそくさとホテルの外に出る。

「やまさん凄いわ。俺、あんなことできん」
とHさん。
「あの聞き方ならフロントは絶対に答えますから」
と俺。

そしてその後、懇親会開始時間前にB男が同僚達と出てきた。
全員が懇親会会場である近くの旅館に移動している。
そして懇親会スタート。
少なくとも懇親会終了までは動きは無い。
念の為、玄関の監視をしつつ缶コーヒーでのコーヒーブレイク。

実はここから、私の元勤務先とは目と鼻の先。
顔見知りの元同僚が通りがかり旧交を温めるw。

結局この日、B男はまっすぐホテルに戻った。

ガッカリしつつ、我々もこの日の捜査をその深夜に終了。
Y市名物の「バリそば」を食べて、車中泊の筈だったのだが・・・。
食事後にHさんの携帯が鳴り、急遽、同じくY県内の調査に入る事となった。
翌日の調査は私一人で行なう事になる。
手応えは感じていた。

B男は明日、必ず女と接触する

そしてその予感は的中した!

以下、最終回に つ・づ・く
Edit / 2006.10.05 / Comment: 4 / TrackBack: 0 / PageTop↑
不倫の相手は・・・1
カテゴリ: 探偵物語
久しぶりの「探偵物語」です。
今日はブログ1周年って事で、とっておきのお話。

ある初夏の日、M主任から簡単な仕事をおおせつかった。

「Y県Y市の某病院に勤務しているA子(40代女性)の顔写真を撮ってきて」

依頼の内容はこうだ。
「最近、ウチの主人(B男とする)が浮気しているようだ。相手はどうやらA子という○○病院に勤めている女らしいが、証拠は無い。どうにかして別れさせて欲しい」

ずいぶん前に、奥菜恵主演のドラマで「別れさせ屋」と言うのがあった。
実は、この「別れさせ屋」は実在する。
もちろん、看板やCMを出して商売しているワケではない。
私が知る限り、興信所の下請けのような形で彼らは存在している。
つまりこういう事。
興信所が調査対象の浮気等の交際の証拠を掴む
    ↓
依頼人が「別れさせてくれ」と“新たな”依頼をする(つまり別料金)
    ↓
興信所がマージン(仲介料)を依頼金から差し引き「別れさせ屋」に依頼
    ↓ 
受件した別れさせ屋が大活躍。

どんな手段を使うか?詳細は私も知らない。
一度だけ「別れさせ屋」のリーダーに会った事がある。
その質問を興味本位で聞いてみた。
「色々だよ」
と彼は答えた。それ以上は聴けなかった。
思うに・・・かなり“荒っぽい”事もやってる筈。
手紙や電話を使う事もあるだろうし、もっと“直接的”な“工作”を使う事もあるのかもしれない。


話がそれたので元に戻す。
名前・勤務先・住所は知っていてもA子の顔は知らないという依頼者。
浮気の証拠を掴むにはA子の顔写真が必要不可欠。
調査を始める為に、まずは「A子の顔写真をGETせよ」と言うのが今回、私に下された任務。

「仕事」の前日の深夜にY県に移動。
まずはA子の自宅と使用車両、勤務先である病院の確認。張り込みしやすい場所を探すなどの「内偵」を済ませた後に食事。
車内でコンビニ弁当だけど
そのまま、A子宅そばの路上に停めた車の中で就寝。

翌朝、A子が車に乗り自宅を出る。
気付かれないように尾行する私。
A子が勤務先の病院の従業員駐車場に車を停めるのを確認。
A子の服装、顔を確認。
ココでは無理せずに、そのままやり過ごす。
ここまでは作戦通りである。
え?
「車が分かってるのなら、何故最初から駐車場で張り込んで、降りてきた所を撮影しないのか」
ですって?
ふふふ・・・いい線いってますがまだまだ甘い。
理由は簡単。
彼女がもし休みだったらどうします?
もう一つ
彼女が駐車場のどこに車を止めるか分からない。つまり張り込みがしにくい。

ココは社員駐車場。見慣れない車があまり長時間駐車していたのでは怪しまれる
一時現場を離れて自由時間。昨晩の内偵の際、既にA子の車に「保険」をかけている。(詳細は勘弁)

夕刻に駐車場に戻る。A子の車は駐車したままである。
1時間程度が経った頃、A子が女性2人と駐車場に戻ってきた。
余計な被写体も写ってしまうが仕方ない。
シャッターを切りまくる。何度かカメラ目線になってはいるが気付かれている様子は無い。

写真の撮影は無事成功。
M主任に「無事、任務完遂」の報告を入れる。
「やったやんね!お疲れさん。戻ってきてよかよ」
その言葉を受け、私は福岡の調査事務所に戻った。

この簡単な仕事が、この後・・・
私の探偵時代の最高の手柄と、思い出に刻み込まれる事になるとはこの時は夢にも思わなかった。


以下、次回に続く。
乞うご期待

Edit / 2006.10.03 / Comment: 2 / TrackBack: 0 / PageTop↑
戸籍
カテゴリ: 探偵物語
まず最初に申し上げておきます。
今回の話は、私が探偵をやっていた当時の話で
今現在も、そういうシステムなのかどうかはわかりません。

ある日、事務所を尋ねてきた一組の母子。
子供(?)は、20歳になるかならないかという位の若い男。
母親が所長に
「実は・・・」
と依頼を切り出した。それによると・・・・。

この若い男、実はかなりの遊び人。
まぁ、たしかに外見はそれなりにかっこいい。
で、ナンパをしてはHして・・・の繰り返し。
二股三股もなんのその。
とにかくHするのが目的で、女性と関係を繰り返しているとの事。
「母親の前で言う事かよ」
「アンタもアンタだが、女もアホだ」
突っ込みどころはたくさんあるが、まずはこの依頼を「金」に変えるのが所長の仕事。黙って話を聞いていた。

ある日、男の元に一本の電話が入ってきた。
『私、あんたの子供生むから』
うろたえる男。こういうのは初めてだったらしい。
しかも「出来たから」ではなく「生むから」
相手の女とは一度だけで、電話がかかってきても適当に話す程度で、続けるつもりは全くなかったらしい。
とりあえず会って話しをする事になった。

「ホントに俺の子?」
「あんた以外としてないもん」
「どうすんのさ」
「だから生むって。ちゃんと責任取ってよね」
「俺の子でもないのにかよ」
「あんたの子だって言ってるでしょうが」
「堕ろしてよ」
「もう無理。アウトw」
「結婚なんてしねぇぞ俺」
延々続く痴話げんか。

で、子供が生まれた。
どうしても責任から逃れたい男。
責任を取らせたい女。

「まずは子供が、本当にあなたの子かどうか調べてみましょう」
と所長。DNA検査を行なうことになった。
男の唾液と、子供の唾液を採取。
検査機関に送り、検査結果を待つ事に。
その結果・・・
両者の間には「親子関係」が認められる程の一致があった。

女は、結婚は諦め一人で育てるから認知して欲しいとの主張。
ここまでくれば男は逃げられない。認知するしかない。

しかし、認知すれば、男の戸籍には子供の名前が記載される事になる。
まだ結婚もしていないのに戸籍が汚れるのは嫌だ・・・というのが母子の本音。

そこで所長がアドバイスした。
「あなた、書類上でいいから、引越しを繰り返しなさい」
なんでも、何十回と繰り返している間に戸籍から子供の名前が消えるのだそうだ。
(ここがよく分からない。法律の抜け道なのかもしれない。そして今現在もそうなのかどうなのかは知らない)


遊びすぎには要注意。
男も女も・・・ね。



追記
私、採取したのは唾液だと思っていましたが、どうやら違ったようです。
口内の粘膜?(細胞)を採取したというのが、どうやら本当。
それというのも唾液にはDNAは含まれていないようです。

Edit / 2006.08.20 / Comment: 4 / TrackBack: 0 / PageTop↑
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「ブログもプロレス」をモットーに楽しんでもらえるブログ作りを心がけてます。
どうぞ皆様御贔屓に。

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